本書の内容

"援助交際"を正当化している女子高生に、
援助交際をやめるように説得できるか?

あなたが普段なにげなく話している会話、
あなたが毎日書いているメール文や企画書など
相手にうまく伝わっていると感じでいるでしょうか?

コミュニケーションの難しさは、
自分と相手が考えていることが100%違うこと。
つまり、誰1人として同じ風景を見ていないことにあります。

そこで重要になってくるのが「論理力」です。

論理力というと、何か高度なスキルのように感じるかもしれませんが、
そこには大事な土台があります。

それは「他者意識」というものです。
会話にも文章にも、その先には相手(読み手)がいます。
その相手1人ひとりの見える風景が違うのですから、
論理的でなければなりません。
そこで必要となってくるのが他者意識というわけです。

著者はこの他者意識を持つために必要なものが
「メタ意識」であると言っています。

メタ意識とは、自分を第三者的な視点から捉え、
相手の見ている風景から論理的に物事を語るという手法です。
この意識さえ備われば、あとは論理的な肉付けをするだけでいいのです。

論理の基本は、
・イコールの関係
・対立関係
・因果関係
の3つ。

メタ意識を持ちながら、これらを駆使していけば、
社会で必要なコミュニケーション力がアップします。

しかも、著者は「論理エンジン」を開発した
カリスマ予備校講師。

ですから、豊富な例題から
実践的なトレーニングができるという
まさに「使える」1冊です。

冒頭にある"援助交際"の問題、
あなたはメタ意識と論理力を使って、
女子高生をうまく説得できますか?

目次

はじめに
・「論理力」を鍛えなければ、あなたの悩みは解決できない
・「論理力」→「メタ意識」という考え方

第一章 なぜ多くの人が、自分の主張をうまく伝えられないのか?
・〜論理力をアップする「メタ意識」の重要性〜
・人は同じ風景を一つとして同じように見ていない
・人は自分の考えが絶対に正しいと信じる動物である
・様々な事象を疑ってみることで再発見をする
・優秀な人でも面接試験で落とされてしまう理由
・面接官の目を通して、自分の面接シーンを見る
・企画書が書けないのは論理力の欠如
・企画書は自分の意見ではなく、論理的なデータと分析が必要
・人は言葉によって秩序ある世界を生み出した
・「論理力」は他者がいることで鍛えられる
・他者意識で相手を捉え直してみる
・男性は女性に、女性は男性に視点を切り換えてみると……
・コミュニケーションのいらない社会は存在しない
・ビジネス社会こそ、メタ意識が必要
・第一章のまとめ

第二章 論理力も恋愛も学校では教えてくれない!?
・〜論理力の土台となる「三つの規則」~
・論理の前提としての「他者意識」
・「他者意識」の芽生えが論理を生む
・初恋は論理の登竜門
・学校では論理力を教わらない
・「論理力」を鍛えるために必要な三つの規則
・具体→一般という抽象——イコールの関係
・ニュートンの「リンゴが木から落ちる」も「イコールの関係」
・混沌から言葉が誕生した——対立関係
・原因→結果という論理の一本道——因果関係
・論理力は誰でも獲得できる
・第二章のまとめ

第三章 論理力を鍛えるための思考法
・〜あなたの思考を様々な視点で見直すと……
・自分を客観的に捉えた世阿弥の教え
・離れたところから自分を見る目を養う
・自分の目線を自在にコントロールする遠近法
・自分の視点を動かす思考訓練「クローズアップ」と「フェイドアウト」
・「クローズアップ」と「フェイドアウト」を切り替えてみる
・対立する物事も解決してしまう視点の捉え方
・自分の視点を捨てれば感情もコントロールできる
・小説を読めば、視点の切り替えが鍛えられる
・レトリックを使って「コインは丸い」という常識を外す
・第三章のまとめ

第四章 論理力を鍛える話し方15の法則
・世界の見え方を変える30の方法
・法則1 「他者意識」を持つ
・法則2 話題を提示する
・法則3 相手の立場を気遣う
・法則4 言葉は決して共通ではない
・法則5 自分の声を意識する
・法則6 相手の趣旨をつかむ
・法則7 要点は明確にする
・法則8 「イコールの関係」を利用する
・法則9 相手が語った「常識」や「前提」を疑う
・法則10 話の腰を折らない
・法則11  論点のすり替えに注意する
・法則12 文脈をつかまえる
・法則13 第一声で聞き手をのみ込む
・法則14 「間」を大切にする
・法則15 前置きを長くしない

第五章 論理力を鍛える書き方15の法則
・話すのとは違い、文章は書いたら訂正できない
・法則16 「話し言葉」と「書き言葉」は違う
・法則17 「書き言葉」は視覚に訴える
・法則18 書いた文章だけで意見を完結させる
・法則19 自分の主張は最後に書く
・法則20 言葉に「キレ」と「重み」を持たせる
・法則21 「主語と述語」を押さえる
・法則22 「接続語」を意識する
・法則23  読み手の意識を予想する
・法則24  三つの論理的関係がキモ
・法則25  書き手の主張は一つにする
・法則26 各段落を論理で関係づける
・法則27 設計図を作って全体を俯瞰してみる
・法則28 文章の骨組に理想的な肉付けをしていく
・法則29 視点を変えたレトリックを駆使する
・法則30 「書くという行為」こそ、思考の始まり

第六章 論理力を使えるものにするためのトレーニング
・〜問題と解答を読むだけで理解度アップ〜
・メタ意識を理解できれば論理力はアップする
・使える論理力にするためのトレーニング問題の目的
・問題1 あなたは脳死判定をどう考える?
・問題2 援助交際を正当化している女子高生に、援助交際をやめさせるには?
・問題3 マンションの公園で対立する、お母さんたちの言い分は?
・問題4 先生の本当の思いが分かるか?
・問題5 新聞記事を両方の立場から考えると?
・明治以降からこれまでの日本に、論理力は必要なかった
・ネット時代に必要な「論理力」というリテラシー

おわりに


※本書は2011年8月に小社より刊行された『 奇跡の「話す」「書く」技術』を改題および加筆・再編集したものです。


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著者プロフィール

出口汪(でぐち・ひろし)

広島女学院大学客員教授・基礎力財団評議員・論理文章能力検定開発者。出版社(株)水王舎代表。
代々木ゼミナール講師時代、すべての教室を満杯にするなど、一躍伝説的な人気講師として活躍。また、旺文社のラジオ講座で爆発的な人気を博す。『現代文入門講義の実況中継』が大ベストセラーとなり、自身が設立した総合予備校S.P.Sでは、無試験で入れた受験生のほとんどを東大京大や早慶上智に合格させる。その後、東進ハイスクールに転職。長年構想してきた、論理力を養成するプログラム「論理エンジン」は、私立だけでも250以上の高校が採用し、偏差値30以上アップする生徒を生み出している。
主な著書に、『出口汪の新日本語トレーニング』『出口汪の日本語論力トレーニング』『出口汪のわかりやすくて力がつく現代文』(小学館)、『小学国語レベル別問題集』『国語レベル別問題集』『現代文レベル別問題集』(東進ブックス)、『New現代文講義の実況中継』(語学春秋社)、『システム中学国語』『出口のシステム現代文』『好きになる現代文』『頭が良くなる漢字』小学一年生〜六年生シリーズ(共に水王舎)など、数十点に及ぶベストセラー参考書を執筆。
また、小説『水月』(講談社)やビジネス書『「論理力」短期集中講座』『論トレ』『奇跡の記憶術』(フォレスト出版)、『日本語の練習問題』(サンマーク出版)、『教科書では教えない日本の名作』(ソフトバンク新書)、『再発見夏目漱石』(祥伝社新書)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(中経文庫)、『出口汪の論理力トレーニング』(PHP文庫)、『東大現代文で思考力を鍛える』『センター現代文で分析力を鍛える』(大和書房)、『王仁三郎の言霊論理力』(ヒカルランド)など多岐にわたる執筆で、これまでの累計は600万部を超える。


オフィシャルサイト http://www.deguchi-hiroshi.com/
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