本書の内容

「現代社会では無駄な行為として捉えられていること」を
意識的にじっくり行なうことで、不調知らずの心と身体に。

「やることが多すぎて気持ちを落ち着かせる時間がない」
「いつも何かに追われている気がして、なんだか毎日がしんどい」
などと感じていませんか?

心の不調/生活習慣病/脳疲労/自律神経失調症/更年期障害/下痢・便秘/肩こり・腰痛/睡眠の質低下——

これら不調の原因は、生産性や効率性を追い求め過ぎていること。いつもより“ちょっとゆっくり”を意識して行動するだけで、改善することができます。

ただし、それにはコツが必要です。

キーワードは「0.75倍速」。

一見無駄な行為をじっくりと時間かけて行なうことを、本書では「0.75倍行動」と名づけました。

あえて余計だと思える作業に取り組むことは、人間らしさや健常な心身を維持するために必要な行為であり、無駄を排除し過ぎることはさまざまな不調に繋がってしまいます。

本書を参考にして「現代社会では無駄な行為として捉えられていること」を意識的に、そしてじっくりと行なってみましょう。



本書の目次

はじめに

第1章 「せかせか」はどうして健康に悪いの?

つねに戦闘モードで生活する現代人
自律神経のバランスを崩す倍速行動
そもそも焦らなければイライラもしない
人間はまだタイパを求めてはいけない
戦闘モードが脳疲労の原因に
マルチタスクは脳の天敵
脳疲労から抜け出すための3つの方法
頭を空っぽにするためのToDoリスト
人間が1日にできる決断の数は限られている
行動スピードの変化で得られる気づきv もう悩まない人間関係をつくる秘訣
日常にゆっくり時間を取り入れよう
0.75倍速で生きると見えてくる本来の自分

第2章 自律神経の乱れはあらゆる不調のはじまり

心と身体の調子を整える自律神経
交感神経と副交感神経の働き
心身を休ませるために必要な準備の時間
いろいろな不調を生む神経バランスの乱れ
神経バランスを乱れさせる4つのストレス
男女ともにホルモンバランスの変化には要注意
自律神経の状態を把握しよう
健康の秘訣はニュートラルであり続けること
過剰に働いている神経に気づく方法
「やめること」が不調から抜け出す第一歩
3つのNG習慣─その1「不規則な生活」
健康のためには欠かせない日光浴と朝食
3つのNG習慣─その2「運動不足」
運動不足解消のポイントは背筋と呼吸
3つのNG習慣─その3「身体の冷え」
切っても切り離せない自律神経と腸の関係
積極的に摂取したい高食物繊維の食材

第3章 日常に「0.75倍速」を取り入れる

日本人の過半数が倍速視聴常習者
0.75倍速で動画を視聴する
スローテンポの音楽で散歩する
りんごの皮はちぎれないようにむく
白米を玄米に替える
食事中に箸を置いて食レポする
急行は見送って各駅停車に乗る
ゆっくり動くものを目で追う
書き出すことで邪念を取り払う
コーヒーを淹れるならハンドドリップで
時間の流れに身を任せられる趣味を持つ
日常に森林浴の時間をつくる
美しい所作を心がける
話は最後まで聞いてゆっくり答える
集合時間より早く到着しておく

第4章 心の不調はゆっくり時間で解きほぐす

いつでもどこでもできる呼吸法
安定感を与えてくれるマインドフルネス瞑想
忙しいアピールは自分を失くしている証拠
自分と対話する時間を確保する
「やるべきことリスト」よりも「好きなことリスト」
とにかくあらゆることに感謝する
自分も相手も気分がよくなる「感謝アラーム」
「八正道」でいまの生活を大切に感じよう
苦手なことはどんどん人に頼る
0.75倍速の遠回りが可能性をひらいてくれる
仕事が終わらないときはいさぎよく諦める
「諦める」は本来前向きな意味を持つ言葉
自分を最優先にする時間をつくろう
デジタルデバイスから距離を置く
読書は最強の0.75倍速行動

第5章 ゆっくりストレッチで病気を予防する

肩こり解消で自律神経の不調も改善
首・手首・足首ストレッチで血流促進
お手軽太極拳で気分もスッキリ
ラジオ体操はじつはすごいストレッチ
健やかな暮らしのための「0.75倍速ラジオ体操」

おわりに


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著者プロフィール

工藤孝文

内科医・糖尿病内科医・漢方医・統合医療医
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に力を注ぎ、現在は東京で予防医学の啓発活動を行なっている。専門は、糖尿病・自律神経・心身の不調・漢方治療など多岐にわたる。NHK「ガッテン!」「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」など、テレビ番組への出演多数。著書・監修書は100冊以上に及び、Amazonベストセラー多数。日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本高血圧学会・小児慢性疾病指定医。