有能な人ほど、数字に強い。
ビジネスに関する数字を理解したり、
使いこなす能力があれば、
人を納得させる話や行動ができます。
また、数字に強くなれれば、
会社や業界の現状認識や、
未来の予想もできるので、
成果を出しやすくなります。
「企画」「営業」「交渉」「会議」「給料」
「面接」「就職・転職」「経営」「資金繰り」……
あらゆる場面で数字に強ければ有利に事が進むのです。
ビジネスで一番大切な「お金」について
一目でわかるようにしたのが決算書です。
本書では、経理の業務経験がない、
会計初心者という人でも
決算書をザックリ読める技術をご紹介しました。
私は公認会計士が本業ですが、
社会人向けに会計セミナーをよく行ないます。
そんな中で「何度学んでも、会計の知識が身につかない……」
という悩みを持った多くの人に接してきました。
そこで、試行錯誤を重ね、
「会計ブロック」と「決算書の似顔絵分析」という手法で
決算書を簡単に読む方法を考えました。
この新しい視覚的な手法を用いれば
「簿記」や「仕訳」といった経理の知識がなくても
決算書が簡単に読めるようになります。
本書は、中学1年生(12歳)でも決算書を
読みこなせるように執筆しました。
「小学6年生までの算数」程度の単純な知識しか使わずに、
理解できることを目標に執筆しています。
会計初心者、計算が苦手、
数字嫌いの人でも簡単に決算書が読めるように、
「貸借対照表」→「損益計算書」→「キャッシュフロー計算書」→
「実際のビジネスでの『会計知識』の使い方」という順番で学び、
会計知識が身につくようにしました。
・いい会社は右上がり顔
(「貸借対照表」は“目”と“マユ”を見ればいい!)
・「損益計算書」は“給料の手取り”だと考えれば簡単に読める
・パラパラ漫画の要領で、「キャッシュフロー計算書」を
見ればお金の動きは簡単に理解できる
・新しい会計基準IFRSになっても、公式は変わらないから心配無用!
・会社同士を比較するシンプルな方法
(ブリヂストンと横浜ゴムの決算書を実際に読んでみよう)
……など、楽しく「会計知識」を身につけ、
ビジネスで成果を出してください。
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岩谷誠治(いわたに・せいじ)
株式会社 会計意識 代表取締役。
公認会計士、税理士、システム監査技術者。
早稲田大学理工学部卒。㈱資生堂を経て朝日監査法人(現 あずさ監査法人)に入社。その後、アーサーアンダーセンビジネスコンサルティングを経て、2001年に独立、岩谷誠治公認会計士事務所を開設。
現在は、㈱会計意識 代表取締役として会計知識のビジネスへの応用を指導。わかりやすい講義が大好評で「日経ビジネススクール」「みずほセミナー」「SMBCビジネスセミナー」などの講師も務める。
著書にベストセラー『12歳でもわかる!決算書の読み方』(フォレスト出版)、『この1冊ですべてわかる会計の基本』(日本実業出版社)、『国語 算数 理科 しごと』(日本経済新聞出版社)、『消費税軽減税率導入とシステム対応』(中央経済社)などがある。