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本書の著者である篠原教授は、年中、脳活動を調べています。
多チャンネルNIRSという貴重な脳計測器を使い、
「学習している時」、「運動している時」、「心を込めている時」、
「イメージしている時」、「遊んでいる時」
……など、その他あれこれと調べています。
その、貴重な実験「脳データ」にフジテレビ系「とくダネ!」、「エチカの鏡」に出演
…など、多くのメディアから引っ張りだこで各メディアが注目しています。
さらに、ベストセラー著書もある話題の脳科学者です。
そんな篠原教授が脳の研究を重ねた中で、もっとも大切だと思っているのが、
ワーキングメモリの力です。
あなたは、ワーキングメモリという言葉を聞いたことがありますか?
「いざ行動しようとすると、何をしようとしていたのか忘れている」
「人と話さなければならない時に、焦って言葉が出てこない」
「一度覚えたことを忘れてしまう。人の名前が出てこない」
「仕事の処理に時間がかかる。最近ミスが増えた」
「集中が続かない、記憶力が下がった」
「仕事で複数の指示をされると、アタマがまっ白になってしまう」
「人の話しが理解できない。話が伝わらない」
「人の気持ちがわからない。コミュニケーションが上手くいかない」
…などの自覚症状がある方は、ワーキングメモリの力が低下している可能性があります。
ワーキングメモリとは、「脳の『メモ機能』」のことです。
記憶や情報を一時的に保持(メモリ)して、何らかの知的作業(ワーキング)を実行する脳の機能です。
つまり、
「読む」、「書く」、「見る」、「聞く」、
「考える」、「話す」、「相手の心をくみ取る」、
……など、何らかの知的作業をする時は、常にワーキングメモリが働きます。
とは言うものの、まだピンとこないかもしれませんので、
今から、「あなたの脳の中に『メモ帳』があること」を実感してみてください。
(※気軽に、リラックスして行ってください)
「五つの言葉を覚えるメモ」、「引き算をするメモ」、「富士の山を覚えるメモ」を、
脳に用意したのを実感していただけたのではないでしょうか。
この力の使い方のコツが分かれば、あなたの脳は、「クールで冴えた脳」に変わります。
ワーキングメモリは、おおよそ3枚、多くて4枚と考えられています。
「あれ」「これ」「それ」という3つの物事を処理するためのメモ帳。
良くて、「その他」のメモ帳があるという程度です。
これはどういう意味かというと、
どんな人でも、「3~4つの物事しか処理しきれない」ということです。
5個以上の物事を処理しようと思うと、アタマがまっ白。脳は、フリーズします。
つまり、行動も思考も停止するのです。
しかし、あなたを含め、現代人は複雑な社会の中で生きています。
会社では、いくつもの業務を併行して進めなくてはいけません。
家では、配偶者のこと、子供のこと、収入と生活のバランスを考え、
さらに、あなたのしたいこと、趣味などにもアタマを使わなければなりません。
つまり、ワーキングメモリは、あなたの生活の中でイッパイいっぱいで限界なのです。
だから、記憶できないなどの問題は当たり前のことのように起こります。
しかし、だからと言って会社で、
「ワーキングメモリが限界なので、ミスしても許してください。」
会社内外の関係者に、
「ワーキングメモリが限界なのであなたの気持ちを考える余裕はありません。」
などと言って許されるはずがありません。
そんな人は、会社に、社会に必要ない人間というレッテルをはられてしまいます。
では、このような問題を解決する方法はないのでしょうか。
安心してください。
実は、ワーキングメモリは、枚数こそ増えませんが、使い方を変えることによって、
脳のミス、混乱を防ぐことができ、画期的なアイデアを生み出すことができます。
ワーキングメモリは、
の3つの種類があります。
その中でも、本書では、エピソードバッファ(動画的なメモ)を鍛えて、ワーキングメモリの力を伸ばしていきます。
あなたも、文章で読むよりも、写真を見るよりも、ユーチューブを見た方が物事を理解しやすいし、覚えやすいはずです。あなたの脳も、そうなのです。
つまり、この部分の力を強めれば、
「記憶力」、「会話力」、「思考力」、「コミュニケーション力」、
「アイデア力」、「集中力」は高まり、
仕事、人間関係、目標達成、恋愛は上手くいくのです。
ワーキングメモリは、仕事力につながります。
さらには、将来の幸せ、成功、年収まで決めます。
ワーキングメモリの使い方を伸ばして、脳のメモを上手く使いましょう。
そして、クビが切られない脳をつくり、クールで冴えた脳を作る。
世のため人のためにあなたの脳を生かす。それが、この本のテーマです。
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篠原菊紀(しのはら きくのり)
諏訪東京理科大共通教育センター教授(応用健康科学、脳神経科学)、学生相談室長、東京理科大総合研究機構併任教授。
多チャンネルNIRSを使って、「学習しているとき」「運動しているとき」「遊んでいるとき」など日常的な脳活動や、ちょっと変わった場面での脳活動を調べて、その社会応用を目的としている。
フジテレビ「とくダネ!」「エチカの鏡」、NHK「ためしてガッテン」「クローズアップ現代」「夏休み子ども科学電話相談」、日テレ「スッキリ!」「DON!」「不可思議探偵団」、テレビ朝日「ガリレオ脳研」、テレビ東京「ニッポンのミカタ」、「月刊ポピー」など、TV、ラジオ、雑誌、新聞などで脳計測器NIRSでの実験などを解説。アミューズメント、教育、観光、自動車産業などと共同研究多数。
著書にベストセラー『勉強にハマる脳のつくり方』、『子供が勉強にハマる脳の作り方』、『ニューロマーケティング入門』(以上フォレスト出版)、『不老脳』(アスキーメディアワークス)、『その気にさせる脳のつくり方』(静山社)、『未来の記憶のつくり方』(化学同人)
など多数。
ワーキングメモリトレーニング携帯サイト「しのはら式脳が良くなる研究所」運営中。
オフィシャルホームページ「はげひげ」の脳的メモで脳情報を発信中。